イボタローは桐だんすの仕上げ用に使われるローのことです。
変わった名前ですが、なぜそんな名前なのかと言うと・・・・・
公園などによく植えてあるイボタノキ(下の写真)と言う木にイボタロウカイガラムシと言う昆虫の一種がよくつくのですが、そのムシの雄の幼虫が分泌する白いろう状の分泌物がフスマ・障子が滑りやすくなるように用いられました。
イボタノキ(キンモクセイ科)
街路樹・生け垣など、また公園などにもよく植えられている。
5月頃白い細かい花がたくさん咲きます。
それが家具のつや出し等に使われるようになり、
イボタロウカイガラムシの名からイボタローと言う名前になったそうです。
現在ではあまりとれなくなり、貴重品になってきているようです。
下の写真のように本物と化学合成され作られたものなどいろいろ有るようで、本物は表面用に、
その他のものは引き出しの滑りをよくする時用に使われています
化学合成されたもの